平成29年8月24日(木)
3年前の夏、初の南アルプスに挑戦しました。
仙丈ケ岳と甲斐駒ヶ岳の2山踏破を目指した山行きでしたが・・・
仙丈ヶ岳は踏破したものの、下山時にお一人様古傷を痛めてしまいました。
あの時に断念した甲斐駒ヶ岳・・・
3年越しの挑戦です。
前回は、2泊3日と余裕をもった日程でしたが、今回は日帰り。
登山計画を立てましたが、結構タイトなスケジュールとなりそうです。
前日の夜、京都を出発して、仙流荘の公営バス乗り場に到着したのは午前3時ころ。
始発のバスは午前6時05分。
すこしだけ仮眠をとって目が覚めると・・・
なんと、雨です。
今年の夏の天気はいつまでたっても不安定。
この日の天気も、一週間前から二転三転・・・
快晴予報が出ていた時もあったのですが、まさか雨とは・・・
テンション下がり気味で準備をしていると、なんとか雨は上がりましたが・・・
空は曇天、所々晴れ間もありますが、中途半端な高さの雲で、ちょうど3,000メートル前後の山頂付近が雲の中な感じ・・・
まぁ、とにかく出発です。
平日にもかかわらず、バス停にはたくさんの人が並んでいました。
始発のバスは合計4台。
我が家は最後の4台目のバスの先頭となりました。
下の子は、最前列の助手席をゲット!
車中から、雲に隠れた鋸岳や小仙丈ヶ岳や駒ヶ岳を見ながら、小一時間で北沢峠に到着です。
軽~く、朝食におにぎりを頬張って、午前7時15分登山開始です。
まずは、林道からのスタートです。
それなりの傾斜はありますが、歩きやすく、ウォーミングアップにはちょうどいい登りです。
尾根道を1時間半ほど登ると、森林限界を超えてきます。
天気が悪いせいか、下の子はちょっと辛そう・・・軽い高山病かな?
午前8時50分、一つめのピーク「双児山」に到着です。
標高は、既に2,649メートル。
南アルプスの森林限界は、北アルプスと比較してかなり標高が高いように思います。
見晴らしはというと・・・
仙丈ヶ岳方面・・・
山頂は厚い雲の中です。
北岳・間ノ岳方面・・・
こちらも山頂は雲の中。
鳳凰三山方面・・・
かろうじて、山頂まで見えてます。
地蔵岳のオベリスクも何となくわかります。
鋸岳方面・・・
こちらは山頂が姿を見せてくれています。
鋸岳の稜線が、これから登る駒ヶ岳に続いているのですが・・・
甲斐駒ヶ岳は、完全に雲の中です。
さて、再出発です。
少し下って登り返すと・・・
ちょっと広くなったピーク「駒津峰」に到着です。
下の子、ちょっとグロッキー気味・・・
でも、弱音を吐くことなく頑張ってます。
駒津峰からは、天気がよければ、周辺の山が一望できるはずなのですが・・・
残念ながら、この日の眺望は期待できず・・・
北岳方面は、このとおり山頂付近が雲の中。
でも・・・
日本一の山はちょっとだけ姿を見せてくれました!
鳳凰三山の右奥にちょこっと。わかります?
富士山の姿に元気をもらって、出発です!
また、ちょっと下って登り返すことになります。
このあたりから、登山道はやや険しくなってきます。
そんな険しい登山道から目を上げると・・・
富士山の山頂が姿を見せてくれてました!
さすが、日本一の山!
日本第二位の山は・・・
やっぱり山頂付近が雲の中。
日本の1位から3位を一度に見られるのを期待していたのに・・・残念です。
まぁ、富士山をはっきりと見られたので、いいかぁ♪
山頂までの道のりは、まだまだ続きます・・・
山の天気は不安定でしたが、京都の天気は猛暑が続いています。
朝夕はずいぶん涼しくなりましたが、日中の暑さといったら・・・
もうしばらく、熱中症に注意が必要ですね。
さてさて、夏山リベンジレポの続きです。
甲斐駒ヶ岳山頂を目指して、駒津峰からの一旦下って登り返しです。
結構険しいように見えますが、この辺りはまだまだ序の口。
足場もしっかりしていて、安全に登れます。
六方岩。
稜線上に乗っかっている大きな岩です。
まるで、甲斐駒ヶ岳のボルダーですね。
八合目から先は、直登ルートと巻道ルートに分かれています。
下の子は、岩稜帯を歩く内になぜか元気を取り戻し、勢いよく直登ルートに突入していってしまったので、ついて行かないわけには・・・
ここで、二手に分かれて、嫁は巻道を行くことに・・・
山と高原地図では、点線の直登ルート。
点線ルートは伊達ではありませんでした。
しかも、いきなり登りはじめから左方向へルートを逸れていたようで・・・
子どもは、すいすいと登って、「パパ落ちんといてな~」と心配される始末・・・
途中で、ちょっと後悔しましたが、下りる方が危なそうで、進むしかない状況に・・・
全身を駆使して登る中で、写真を撮る余裕もなく・・・
写真で見てもなかなか険しく見えますが、実は、この辺りは、手がかりや足がかりがあるので、それほど難しくはありません。
この辺りが、正規のルートと、そうでない外れたルートの違いなんでしょうか・・・
道間違いは、本当に危ないです。
ずっと正規のルートを行っていれば、こんなに苦労することは無かったのかも・・・
直登ルートの前半で、体力を消耗してしまったようで、後半バテバテ・・・
こんな直登ルートの岩場でも、お花は咲いていました。
トウヤクリンドウですね。綺麗なので思わずパチリ!
両手両足を使って、上手に登ってます。
見た目ほど難しくはないんですよ。
直登ルートの最後の最後で、また道を外れて・・・
目の前にピークらしきモノが見えると、突進してしまう性質があるようです。
そこは、山頂じゃないって・・・
山頂は、振りかえったあっちですよ~
寄り道してしまいましたが・・・
なんとか、午前11時48分、甲斐駒ヶ岳山頂ゲットだぜ~!
後方左の直登ルートの出口で待っているのが、嫁。
違うところから上がってきたので、気がつかなかったみたい(笑)
三角点もゲット!
標高2,967メートル 日本百名山 甲斐駒ヶ岳 制覇!
おめでとう~!!!
ごらんのとおり、山頂は雲の中で、展望はありませんでしたが、
元気に山頂踏破できました!
それにしても、直登ルート、特に間違えた道はすごかった・・・
鎖とかハシゴはありませんが、手がかり足がかりも少なく、
挑むなら、それなりの勇気と覚悟と体力が必要です。
下山編は、また次回に・・・
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